生菜食とは
日本整腸技術協会が推奨する生菜食とは、基本的に非加熱食品・果物・化学調味料・動物性食品・砂糖等を使わず、生の野菜・生の果物・発酵食品・植物性タンパク質・植物性オイル等を使った食事の事です。
例外として、大豆製品・胡麻・豆類等は加熱した物を使用しております。
腸からの体質改善・健康維持にお役立て頂けますよう、生野菜を中心に考えた食事をご提案させて頂いております。
何故生なのか。
生き物の中で、食物を加熱して食べているのは人間だけです。
そして、人間にしかない体調不良が沢山あります。原因は色々ありますが、加熱食も原因の一つとして考えれます。
人間本来の食はどのようなものでしょうか。
人間に最も近いとされる、チンパンジーの食生活が参考になると考えれます。
チンパンジーの食事は、果物50%、野菜40%、木の実5%、昆虫5%です。
もちろん全て生です。
人間の場合、昆虫を食べないので、その代わりに魚や肉があります。
チンパンジーと人間、似ているといっても身体の働きが違うところがあります。
体毛等も違いますが、脳の働きが大きく違います。
人間の脳の方が沢山働いているので、人間は脳の働きに必要な栄養素が多く必要です。
それが、糖と脂質です。
だから人間の脳は糖と油を好むのです。
現代の食では、糖は果物から。脂質は植物オイルから十分に摂ることが出来ます。
人間も動物です。
加熱食が不自然で、生の野菜と果物中心の食生活が自然です。
対処ではなく改善を目指し
一般的に生の野菜は身体を冷やすという考え方もありますが、これは中医学の陰陽論から広まったと考えられます。
簡単に説明すると、冷え性=陰性体質・季節問わず体がぽかぽかと過ごせるような人=陽性体質という考え方です。
この考えを元に、陰性体質には温かい物(温野菜)を食べるのが良いとされ、特に冷え性の多い女性は「体を冷やしてはいけない」ことから、 生野菜=体を冷やすと広まったと考えられます。
冷え性の人が温野菜等を食べると一時的に体は温まりますが、これはあくまでもその場その場の対処であり改善とは大きく異なると言えるでしょう。
腸整体に来られるお客様の中には、健康の為にと「温野菜をしっかり食べているにも関わらず改善が見られず、むしろ年々症状が悪化している」と言うお話が非常に多く寄せられています。本来の陰陽論を元に深く考えていくと、陰と陽は裏と表があるように常に一定のバランスをとっているものです。 暖かい物ばかり体内に摂り続けることで、陰陽のバランスを取る為に体は陰体質に傾いてしまっている考えられるでしょう。
これと同じくして食事ではありませんが、過保護に身体を温める事も同じことです。外側から温めることで、冷え症は改善されたでしょうか。年々温めるグッズは増えていませんか?暖房の温度はいかがでしょうか。
腸が健康だからこそ
ここで注意して頂きたい事があります。温野菜から突然生野菜に食事を大きく切り替えたことで体調を崩す方も中にはいらっしゃいます。恒常性を保つ力がしっかり働ていると、体調など個人差はありますが1~2週間くらいで適応することが自力で行えます。しかし恒常性を保つ力、つまり腸が弱っていると変化に体が適応できず体調を崩す方もいらっしゃいます。
これもまた、「生野菜は体を冷やす」イメージや「生野菜ばかりでは体が弱る」というイメージの元に関係しているかと思います。 生野菜を食べてもそれに適応できる力が弱ってしまっていることが、最も危険だと考えます。
お腹を触るといつも冷たく冷えていないでしょうか。 毎日すっきり排便はありますか。
便秘や下痢をしていないでしょうか。
腸整体は、
腸本来の働きを取り戻すことで恒常性を保つ力を取り戻しお一人様お一人様の健康にお役立て頂いております。
女性の冷えは、体調に大きく影響を及ぼします。
男女問わず、生野菜が不足することで代謝が遅れ見た目だけでなく、内臓の老朽化に影響を及ぼし、「疲れやすい・だるさが取れない」だけでなく「お酒・たばこ・アルコール・薬やサプリ」なども摂っていないのに肝臓や膵臓の弱りを感じる場合は、一度腸整体で腸からの改善を選択肢の一つとしてお考えいただければ幸いです。